2006-08-08から1日間の記事一覧
20世紀の資本主義経済に大きな影響を与えた20人の学者の業績+人物像を、各学者に近い専門家がReviewしたもの。面白かった!300ページ以上あるので、辞書的に使えば良かったのだけど、とりあえず読む価値がありました。知らない学者さんで、優れた業績を残して…
ベッカー (by 猪木武徳) 1930- アメリカ。ベッカーの家族の理論、人的資本論も面白かった。 当時アメリカはケネディ・ジョンソン政権下で、貧困との戦いが重要な制作課題になっていた。技術革新に取り残された中高年、黒人、マイノリティーに教育と訓練によ…
取引を行うときに必要になるすべての費用。プラズマTVを買うなら、どこに商品があって、誰が売っていて、いくらで買うべきなのかについての情報収集(Search and information costs)、お店まで移動してレジにならんでお金を払う時間と労力のコスト(Bargaining…
古典派は貨幣や信用を、実体経済を包む名目上の存在にすぎない(貨幣ヴェール論)ととらえていたのと対照的。 アロー (by 中谷巌) 1911-。アメリカ生まれ。 アダム・スミス以来の新古典派経済学研究の集大成をしつつも、生涯を通じてその限界を指摘。「アロー…
経済活動における新陳代謝を「創造的破壊=Creative Destruction」という言葉で表現したのもシュンペーターですね。(Creative Destructionは学友中川氏のページのタイトルでもある。ここから引用していたとは。栴檀は双葉より芳し。)
シュンペーターはInnovationを、ものや力を従来とは異なる形で結合すること(新結合)と定義して、以下の5つのパターンがあると論じている。 1 まだ消費者に知られていない新しい商品や商品の新しい品質の開発 2 道の生産方法の開発 3 従来参加していなかった…