頑張るヤマダさん Yamada MandA

毎日のように紙面を賑わすM&Aですが、家電量販店業界でまたM&Aです。
(また、と言っても、前回発表されたBic CameraとEdionの業務提携談義は結局解消されたのだけど。)

「今後の人口減・少子高齢化に対応すべく、ナショナルチェ−ンとして店舗展開する家電量販店と地域密着型家電専門店が商圏の棲み分けを行いながら、グル−プとしてト−タルサービスソリュ−ションの実現を図るため」だって by Press Release。

ヤマダ電機は最近では駅前にも進出してみようとテストしているけど、地方の大きな幹線道路沿いの店舗がメイン。でもこのままでは売上が頭打ちになってしまうので、大型店舗では取りこぼしてしまう商圏を取り入れるための足場としてプレッソと提携したいのでしょう。
ますます家電量販店業界の上位集中が進みそう。

ヤマダ電機中小店を強化、マツヤデンキなどの持ち株会社買収、地方都市出店を加速へ。

 家電量販店最大手のヤマダ電機は十五日、マツヤデンキ大阪市)など中堅量販店三社の持ち株会社ぷれっそホールディングス(東京・港)を買収すると正式発表した。六月末に新生銀行系列の投資ファンドエスエヌ投資事業有限責任組合から、ぷれっその全株を三十三億円で取得する。ぷれっそ買収で手薄だった中小型店の出店を加速し、地方都市など小商圏での収益基盤を固める。
 ぷれっそはマツヤデンキサトームセン(東京・千代田)、星電社(神戸市)を傘下に持ち昨年十月に設立された。二〇〇七年三月期の売上高見込みは約七百二十二億円。ぷれっそ各社の経営陣は新生銀行から派遣された役員を除き留任する。「CaDen」「せいでん」など各社の店名も残す。
 ヤマダはぷれっそのノウハウを取り込み、フランチャイズチェーン(FC)店を主体とした中小型店舗の出店を加速する。「人口十万人以下の商圏で地元密着型の店舗を展開し、既存の大型店とすみ分ける」(岡本潤取締役)考えだ。
 ヤマダは郊外幹線道路沿いに三千平方メートル超の大型店を出店して急成長した。すでに全都道府県の主要都市への出店を完了、新たな商圏の開拓が課題となっている。昨年から大阪・難波など都心駅前への出店を開始。さらに小商圏向けの中小型店を加え、地域ごとの売り上げシェアを高める。
 ぷれっそを加えたヤマダの連結売上高は一兆五千億円を超え、二位エディオンの約二倍の規模になる。ぷれっそは大手に比べ商品調達力などで劣り赤字が続いているが、ヤマダとの共同仕入れや物流システムの利用などで運営コストを下げ、早期の黒字化を目指す。
 ヤマダ電機が十五日発表した二〇〇七年三月期連結決算は経常利益が七百十七億円と前の期比一五%増え、過去最高益となった。大画面の薄型テレビなどの需要拡大がけん引したほか、利益率の高い商品の拡販をテコに採算も改善した。
 売上高は一兆四千四百三十六億円と一二%増えた。三五%増えたテレビのほか、ゲーム関連、高機能の白物家電などが伸び、暖冬による暖房器具やパソコンの不振を補った。

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