ホンダの海外の Corporate CM

http://www.canneslions.com/winners_site/film/winsat10pm_2_1_04502_3.htm

ホンダの海外のCorporate CMで、カンヌの入賞作品。
いいよね。ホンダイズムが表れている。

過去ホンダが生産してきたマイルストーンとなる乗り物に男が乗り、
多くの時を超え、いくつもの足に乗り換え、果てしない旅を続ける。
遠く、遠く。まるで決して届かない星を追いかける勇者のように。

ミュージカル「ラマンチャの男」でも、このBGM(The Impossible Dream)が使われている。
ご存じドン・キホーテが荒唐無稽な夢を追いかける話なのだが、
物語の終盤で、キホーテは「現実」に敗れ、倒れてしまう。

ラマンチャの男と、ホンダの男がオーバーラップする。
モーターボートで滝に挑む彼は、今にも風車に潰されそうなキホーテに見える。
誰の目にも無謀に映る光景。息が止まるようだ。

しかし、誰もが諦めかけたその時・・・
と、ラストについて書くのはやめておきましょうかね。
The power of dreams.とはよくぞ言ったものです。素晴らしい。

ただ、マーケティングをやってる者のとしてコメントすると、
個別の製品についてのBenefitが伝わってくるわけではないので
売上に貢献してくれそうなニオイはあまり感じません。
重ね重ね、アートが経済性に直結しない事は、いつも残念に思うのですが。

まあ、でも海外市場で、「日本の製品」はアスピレーションを感じないから買わない、
という人が多い場所では、あるいは売上に貢献してくれるのかもね。
そうだといいですね。

販売先を決めないでアシモを作っちゃう所とか、
販売先を決めないでアシモの走る機能を開発・実装しちゃう所とか、
なぜか飛行機(HondaJet http://www.honda.co.jp/tech/new-category/airplane/hondajet/)を作っちゃう所とか、
実はホンダって大好きだったりする。

飛行機を作るのは、戦後零戦戦闘機の設計部隊にいた人たちを口説いて
沢山ホンダに来てもらったからですね。

がんばれホンダ。