今までのキャリアを振り返り、今後の目標とAction Planを定めた。(2.1)Action Planの枠組み

さてさて、前回のエントリでは自分が仕事をする目的はなんだろうか、という問いからスタートして

僕が仕事をする目的は、1) 仕事そのものが面白いことに加え、2) 仕事をすることを通じて、人生にとって大切な諸所の領域も満たされるから、である。
1)仕事そのものの面白さをもたらす要因を、僕は3つ見いだしていて、それらはそれぞれ
1.1) 仕事内容自体に対する興味 (内容自体が自分を没頭させる魅力を兼ね備えているか・また自分がそれを作り出せるか)
1.2) 一緒に喜べる人達 (顔のみえる範囲で、達成の喜びを分かち合える人々の存在)
1.3) 自分が成長しているという実感 (これは、成長自体が喜びをもたらす側面と、前者2つをさらに大きくするための土台の側面を兼ねる)
という現段階での、一応納得のいく答えを得た。



よっしゃよっしゃというわけで、その目的を最大限現実化させるには具体的にはどうすればいいのか? というのを考えよう、とは言ったものの、
・・・大きなテーマだなぁ。徒手空拳だよ。

みんなはどうしてるのかな。
仕事を楽しめた方がいいのは当然として、そのために何かやってる人っているんすかね。

仕事を面白くするためにとっている具体的な行動・・・








親友はわずか2年目で大企業を飛び出してベンチャーに入ってビジネスを楽しんでいる。
大企業を辞める時に、「今リスクを取らない事自体が、自分にとってはリスク。」と言ってた。
自分がやりたいと思うことをやるんだ、という超正統アプローチ。
普段自分を忙殺することから一歩引いて長期を俯瞰できる視点、強い意志、実行に移す力のどれがかけてもできないね、これは。

友人の一人は、「けど」という逆接ではなく「から」という順接を意識的によく使うようにして、自分が好きなことに取り組めるようにこころがけてるみたい。
例えば、「自分は健康に関わる仕事につきたい」 「けど」 「今の仕事をすぐにやめるようなリスクはとれない」
じゃなくて、「○○したい」「から」「すでに健康関連ビジネスをしている人を探してコンタクトをとってみよう」という具合らしい。
○○したい のあとに続ける言葉を からにすることを彼女は自動操縦と表現していた。
自分がやりたいことに取りかかれない時のこころがけとして、自分に語りかける言葉を操作して、マインドセットを変えるという試み。ふむー なるほどね。

会社の女性ディレクターは2児の母で、朝は7時くらいに会社にきて18時ころには帰っている。
旦那さんとはWeekdayには起きている時間がちがうから全然話せないけど、週末にはなるべく一緒に過ごしているらしい。
旦那さんもそれを認めてくれる人らしく、彼女曰く「自分が働き続けるには旦那を選ぶところから戦略的に」、とか何とか。
仕事内容云々も大事だけど、仕事以外での生活環境を整えることも、生涯を通じて仕事を楽しむための必要条件の一つ、という一般化でいいかな。
よくBetter Life makes better work. Better work makes better life.とか言うしね。


人それぞれで潜在的に抱える問題は十人十色だから、それに対する解決策も色々あるということだと思います。
一人が複数のアプローチをもってもいいんだよねー。
それぞれ自分の職業的満足感に影響が強そうな領域を見つけ出して、それぞれの領域で試行錯誤する、というのがアクションプランの骨組みになる。

他の人の方法もみた上で、自分的アプローチの概要をいくつか。それぞれの項目が長くなりすぎるので、今回のエントリではさらっと。
1) 就業する職業・働き方からのアプローチ
仕事内容自体に対する興味、一緒に喜べる人達、成長 の満足度は、仕事内容や働き方に影響を受けることがある。かなり大きいと思うんですがどうでしょ。*1
そこで、自分が仕事をする上で大きな満足を感じられるようなもの (僕の場合では仕事内容への興味・一緒に喜べる人達・成長だけど) を満たしそうなものを仮説として考えて、それを検証する、という行動を取る必要が出てくる。
ロールモデルとなる人に話を聞いたり、自分で実際にその仕事に就いてみたりすればいいよね。

今のところ、自分にあってそうな職業の仮説は
1) 学者
2) 事業投資 + コンサル
3) その他独立してビジネス
なんだけどさ。
(3番は職業ではなく雇用形態の話だから、2とかぶるかもしれないんだけど。)

今は上の3つのうちのどのポジションにもいないけど、準備のためにできることは沢山ある。
アクションとしては、学びたいことのリストアップと、具体的な学習サイクルを回すということになる。

一方、職業や仕事内容だけではなく、働き方についても仕事上の満足要因に照合して考える必要がある。
仕事に取り組む姿勢、
Stake Holderとの関係のとり方、
自分の成長をどうやってマネージするか、
というのが論点になるはずだけど、これも別途エントリ。

2) 内発的動機付けからのアプローチ
これは、どんな環境にあっても、自分の中で目的を決めて、適切なチャレンジレベルを決めて、それに向かって試行錯誤を繰り返しながら進んで行って、喜びを獲得する、というようなもの。
働く上でのこころがけと言っていいと思います。

仕事の内容に関わらず、様々な職業分野で仕事そのものから楽しさを導き出す人たちに共通した特徴として、
自己目的的パーソナリティ (Autotelic Personality)を持っていることが指摘されています。
仕事の中に、チャレンジできるポイントを見いだし、自分の能力を高め、達成可能な目標を自らに課し、仕事への取り組みについてのフィードバックを見いだすのが特徴。
オフィスワーカー、工場労働者、遊牧民、職人、医者などなど幅広い人々を調査対象としているのだが、なかなか説得力がある。
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こちらについても別途エントリで詳解したいと思う。

今日は概要ばっかだね。

他のアプローチってなんかあるかな。
仕事をより楽しくするために、仕事以外の生活環境を整えるアプローチを考えておいてもいいと思うけど。
未婚男性だからかしらんけど、今はまだあんまりピンとこないなぁ。こればっかりは。
まあ、ゆっくり考えます。