運転免許を格安で取る方法 一発合格のコツ

自動車の運転免許を取得した.指定教習所に通わず,警視庁管轄の試験場で筆記・技能試験を受けて免許交付を受けるという所謂一発試験の方法をとった.僕自身,免許を取る時にネットを利用したし,自分のための備忘録作成という意図も含め,この件を書き留める.

日本の自動車免許制度

自動車免許を日本で取得する方法は3通りある.

1 特定教習所で取得する

自治体指定の特定教習所に通い,そこで道路交通法が規定する教習を受けて,卒業検定なる試験に合格して取得する方法.多分最も一般的なのだろう.
この方法のメリットはよく分からない.ワンパックになっているから手続きなど自分で調べなくても良いことくらいか.デメリットに関しては,費用が高い(20-30万円,或いはそれ以上),規制産業ということもあり教習官の態度が非常に悪い場合がある(場所にもよるらしいが),道路交通法の規定通りの時間数授業を受けたりするのが時間の無駄(仮免許取得していたとしても,本免許を取得するためには19時間の実技と16時間の学科が必要),など.

2 海外で取得した免許の書き換えで取得

「外免(ガイメン,外国で使用されている運転免許)切り換え」と言われる方法.もちろん外国の運転免許を所持している人が対象.その上,取得した国に3ヶ月以上滞在していたことが条件(うろ覚え)など.
対象者が限られているという前提だが,メリットはコストが低いこと.所定の手続きと,場合によっては簡単な筆記・実技試験があるらしいが簡単.

3 運転免許試験所の試験で合格して取得

いわゆる一発合格.東京なら鮫洲試験場,兵庫なら明石試験場が運転免許試験所に該当する.試験さえパスすれば免許が取得出来るのが特徴.免許を交付する認可を取得していない教習所も沢山あるので,そういった場所を利用して練習してから試験に臨むことが多い.
メリットとしては,平均的に取得コストが低くすむことや,自分のペースで勉強出来ること,むかつく教習官にあたったらすぐに他を選べること(規制に守られていないため,サービスの質はこちらの教習所の方が高そうだ)などが指摘出来る.一方デメリットとしては,自分で色々調べる必要があるので些か面倒な点くらいか.面倒といっても,初めだけだけれども.

一発合格を選んだ経緯

外国の免許は持っていないし,新規取得するとしたら一番候補のアメリカは9.11以降外国人の運転免許取得が厳しくなったので2番は厳しい.
何十時間も講義を受けるのは嫌だし,特定教習所の態度の悪さはまわりから沢山聞かされていたので1番ではなく3番を選んだ.まあ運転なんて簡単だろうしこっちが安いだろう.運がよければ話のネタにもなるだろう,というくらいの気持ちだった.


一発試験合格までの道のり

試験は4つある.仮免用の学科試験,仮免用の実技試験,本免許用の学科試験,本免許用の実技試験.辟易しながらも,他よりはましだと思い,一つずつ消化.
学科試験には,それ専用の参考書が出版されている.小さな個人書店でも購入出来るはず.僕が買ったのは「7時間で取れる 普通免許完全合格テキスト 高橋書店」.

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演習問題も多かったのでまずまず満足しているが,どれもあまり違ったようには見えなかったので,どれでも良いだろう.加えて,鮫洲の近くで「学科試験問題集 関東法令出版」という過去問集を買った.演習を沢山こなしたかったからだが,これが素晴しかった.殆ど同一の問題も出題され,試験に馴れることが出来た.

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(1)仮免用の学科試験は簡単.

基本的に毎日受けることができる.(午前受験して,失敗したらまた午後受験ということは流石にできないようだが) 本免許用の学科試験の簡易版という感じ.全部で90問で80点以上で合格.制限時間は50分.普通に準備すれば一発で合格出来る.出題され易い領域には傾向があるので参考書を見て重要なところだけ押えると良い.「学科試験問題集」参照.僕が受験した時は,駐停車禁止の場所などが出題されていた.
交差点がり角・断歩道は前後5m,み切り・全地帯・留所は前後10m (   ちゃん5歳,10歳まで  あん  てい  と覚えていた)

(2)仮免用の実技試験はやや難しい.

自動車を全く運転したことがない人が受験して受かるものではない.認可を受けていない教習所で練習をするのが良い.僕はKM自動車教習所を選んだ.その時の選択条件は1)仮免の学科を取得した人の割引があること,2)パック料金ではなく毎時間ごとの受講料があること,3)ネット上に悪い評判が無いこと,の3つだった.KM自動車教習所の指導はなかなか要点を得たもので,満足できた.仮免の実技試験は本免許の実技試験よりも難しいと言われ,一発取得を目指す一番の難所となる.評価対象となるポイントを押え,教習所内のコースで地道に練習するのがよいだろう.評価対象のポイントとして注意していたのは以下の箇所.
1. 乗車
自動車の前後下の安全確認,乗り込み時後方確認,乗車後ドアロック,シート位置調整,シートベルト,バックミラー・ドアミラー調整
2. 発車
ギア位置・サイドブレーキを確認後ブレーキを踏みながらエンジン始動,バックミラー・左右サイドミラー・左右後方目視後問題なければ右ウインカー,発車
3. 進路変更・右左折
針路変更時はバックミラー・サイドミラー・目視確認後問題なければウインカー
左折時は左折する30m手前で左路側帯から30cm以内に車を寄せ,5m手前で左後方目視確認,走行速度を10km/hまで減速,左路側帯から1m以上離れないように左折
右折時は右折する30m手前で右センターラインから30cm以内に車を寄せ,5m手前で走行速度を10km/hまで減速,交差点中央の少し外側を通る
4. 踏み切り
停止線で停車,窓を半分以上まで開けて警報機音確認,音が鳴っていなければ左右を確認後通過
5. 坂道発信
停止線で停車,レバーをPに入れる,サイドミラーをかける,左右後方を目視確認,ギアをLに入れアクセルをゆっくりと踏みながらサイドブレーキを解除,坂道を下りきった辺りで走行しながらレバーをLからDに変更(停止した時にLからPに戻してもOK)
7. 制限速度走行
カーブ通過後速やかに制限速度-2km/hまでアクセルを踏み加速,制限速度-2km/hまで加速したらアクセルから一度足を離し,制限速度丁度で走行,カーブ以前で時速を10〜15km/hまで減速
8. 障害物回避
障害物15m手前までにバックミラー・サイドミラー・右後方目視確認,右ウインカー,障害物の1m手前で左目視,左ウインカー,障害物の先1m位でもとの車線に戻る
6. 停車
停車ポールから30cm以内の場所に車体の先端を止める.停止後ブレーキを踏みながらレバーをPに入れ,サイドブレーキをかけ,エンジンを切る.
因みにこれらは仮免許の学科を取得したら配布される参考書に全て記載してある.

(3)本免許用の学科試験は簡単

(1)と同様.

(4)本免許用の実技試験はやや難しい

所謂路上試験.実際には路上での試験と場内での試験が二つ行われる.
路上の試験では実際の道路で問題なく走行出来るかが判断される.試験官が方向を支持する一般課題の後,与えられた目的地まで自分で経路設定を行う特別課題が与えられる.仮免の時とは異なり,実際に対向車がいるのでやや難しいが,基本的な優先ルールさえ分かっていれば大丈夫.あとは地理的な馴れがあればOK.試験の受験料は3千円程度なので,何度か受験すると良いだろう.僕は4度目で合格した.
場内での試験課題は,右からの方向転換・左からの方向転換・縦列駐車のいずれか一つ.

以上とは別に,応急処置と高速道路教習を含む特定教習を受ける必要がある.これは各自治体が指定している事業者の一覧に記載されているところでしか受けられない.受講には丸一日かかるが,費用は1万円程度.(1)〜(4)までをパスし,特定講習を受講すれば免許を取得出来る.

全体を通しての感想

お役所の非効率性は非常に腹立たしかったが,一発合格以外の方法よりもコストは大分低くてすんだ(授業料・受験料込みで10万円前後)ので良い判断だっただろう.回りの人が採用していない方法で受験することに不安になったこともあった.だが終わってみればなんのことはなく,結果的には一発合格のやりかたを採用することで,費用も安くすんだし,それなりに楽しかったし,「普通」のやり方でない道を採用することで知見も少しは拡がったかもしれない.

普通でありたいと思う気持ちと,普通とは違ったところを持っていたいという二方向の気持ちが人にはあると思うのだが,人と同じであることが自分が求めているものに直結するような場合(被保険者が多い方が運営が安定する保険とか,友人により多く普及しているゲームハードを買うとか)以外は,人と違うことはマイナスであるとは限らず,むしろ普通の人がリスクを恐れて踏み込めないような領域でこそ,自分のpoint of viewを増やす可能性のある体験が出来ることが多いように思われる.
日本の自動車運転免許保有者数は2003年で約7,700万人(警視庁より)ということなので,こんな非一般領域でのpoint of viewの話をしながらも,ちゃっかり"多数派"に入ってしまっているところは御容赦願いたいところだが.

今から免許を取ろうと思っているのであれば、まずは幅広く資料を集めることをおすすめする。
合宿プランを宣伝しているところでも、場合によっては一発合格用の講習をしてくれるところがある。

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