2LDK〜自分史上最悪マンション〜


観てきました@駒場小空間。
詳細はhttp://papercompany.que.jp

5人のわがまま住人と、わがまま社長が繰り広げる
ワガママ全開のマンションコメディ!

(チラシより)
明日(27 月曜)の19時からが最終公演だそうです。

楽しかった。
それぞれのキャラクターの個性が活かされていて、
笑えるシチュエーションが作られていました。

何の違和感もなく、
劇の最後までその世界に没頭させられてしまった。

企業活動の中での事務部門・ITサポート部門・人事部門などは、

一般的には、それ自体付加価値の源泉ではなく、
付加価値を生み出す生産活動をサポートする機能を持っていると言える。
お金がそこからは直接出て来ない。
活動の指標が利益ではなく、他の部門を如何にサポートするか。
こういう機能のことをコストセンターという。
一方マーケティングや営業や資産管理部門は、
お金がそこから引き出せる。
利益が活動のパフォーマンス指標となる。
これをプロフィットセンターという。

では、演劇に於ける音響・照明・小道具・大道具などは、
一体どう考えれば良いのか?
脚本の良さや演技力のキレの価値を低減せずに観客に伝えるための
コストセンターと考えるのが良いのか。
それとも、良い演技と感動を呼ぶBGMがそろって初めて感動が呼び起こされる、
プロフィットセンターなのか?

"2LDK"では暗転時に使われていた音楽(Pizzacato five, Twiggy Twiggy)が、
劇全体のイメージを膨らませ、
劇の世界観・テイストを観客に伝える機能を持っていた。
この点を考えると、
今回のケースでは音響は単なるサポート部門ではなく、
それ自体が感動の源泉となっていた。

一般的には、所謂サポート機能は感動の源泉とは
考えられていないのかな。
やはり
主=ストーリー・演技
副=音響・照明・小道具・大道具など
なのかな。

確かに、「ストーリー性は全く無いけど、とにかく小道具が素晴しい!」
なんて劇や映画は考えにくいけれど、
普段はサポートと考えられている機能が感動の源泉になることは
別に構わないと思う。

これについてはブラックホークダウンの項でも
引き続き言及したい。