Eジャパン戦略II

Eジャパン戦略II』 はインフラストラクチャの整備がある程度整ったという認識のもとに、
利活用も推進するようにとの要請で作られたもの、だそうです。

情報ネットワーク 第1回講義より

ダウンロードして見てもらえれば分かる通り、
分かり易いブロードバンドインフラの使い方をレクチャーしてくれているのだけど。
これについては
「政府の仕事は民間の経済主体の活動を支援することであり、
インフラの使用方法についての教示は政府の業務の範疇を超える」
という意見や、それとは反対に、
「インフラの使用に関する情報開示も政府業務の範囲に含まれる。
分かり易い情報の提示は有効であり必要」
とする議論があったりするようです。

どちらにも一理あると思いますが、どうもぴんと来ない。
報告書としては、データに基づいた合理的な必要経費を示して予算形成に影響を与えつつ、
民間の事業展開を促進出来れば、
十分目的を達成してると言えそう。
個別の施策に関するべき論を交わす以前に、
政府の役割と、それに貢献する施策の性質について話したほうが建設的だろうな。

民間がインフラの不備で困っているならインフラの整備が、
民間が情報が足りなくて困っているなら情報の普及が、
それぞれボトルネックを解消する。
全体のパフォーマンスがボトルネックによって規定される(theory of constraint)とした場合、
必要に応じて施策の範囲をハードなものからソフトなもの、混淆政策に変えるのが合理的に思えます。

ただ、論理はそうであっても実際の政治の運営には色々障壁はありそう。

この投稿にはレスが付かない予感をごまかしつつ。