アメリカ中間選挙

現代社会カテゴリでエントリ。

民主党が躍進して良かったね。イラクの惨状を見て、さすがに共和党の失策を認めたか。
毎月50億ドル以上の軍事出資。2,800人にのぼるアメリカ軍人犠牲者。イラクの人的損害はどのくらいなんだろ?

でも、どちらが勝利しても、結局は同じでしょう。短期的にアメリカの失策を国民が認めようが、認めまいが、不況時に軍需産業に資金をまわす事(ちなみにDepartment of Defense for fiscal year 2006はTotal Funding $441.6 Billion。44兆円。)で政権が選挙益を得る構造を変えなければ長期的な変化は無し。国内が不況に陥った時には、また外国政権の罪を捏造し、地球の裏側を空爆することが繰り返されるでしょう。

1950 の朝鮮戦争
1965(-75) のベトナム戦争
1990 の湾岸戦争
2005 のイラク空爆
見事な15年周期。(前半の2つは冷戦下の覇権を争うイデオロギー対立と不可分だけど。)

Department of "Defense" (アメリカの国防省) は、外国からの潜在的・顕在的軍事脅威からDefenseするのではなく、国内の経済危機に対するDefenseのための組織と言える。

こんな批判的なことを言っても、自分もアメリカに籍を置く企業にワーキングサービスを提供し、その企業はアメリカ政府に納税し、自分もイラクに落とされたミサイルに資金を間接的に提供している。忸怩たる思いだけど、短期であっても米軍のイラク撤退に舵が切られそうな兆しに小さく喜び、今日を終わります。