2 翻訳ではThink Bigが「野心的であれ」となっていたが、一足飛びに行動に走る とした。チャプターの内容が、キャリア転換のプロセスには長い時間が必要得あり、時間の浪費とも感じるかもしれないが、早急な結論に飛びつかずにじっくり取り組むことを主張するものであると読めたからである。

■ コメント
まあそういうこっちゃ。おもしろいよね。
ポイントの1番は特におもしろい。キャリア転換といった特殊な状況をのぞいて自己分析は結構強いツールである分、よけいにこの結論が興味深く思える。
考えてみれば、自分がどういう人間かというのは過去の記憶に立脚しているから、新しいアイデンティティを形成しようとしているにもかかわらず、自分がどういう人間かを考えるのは、確かに逆説的だ。
ポイントの1番は、くよくよ悩んでねえで行動してみろや、という含意を持っていると思う。思考と試行は常に両軸だからね。共感できる指摘だった。

ポイントの2番は、理解はするけども、現実的には 今までの自分をよく知っている人も、今までの自分を全然知らない人も、バランスよく意見を聞いてみるのがいいかもしれない。それぞれが持っている利点と欠点を理解した上で、自分の中でアドバイスをベストミックスすればいいんだよね。中庸ってことで。
今までの自分をよく知っている人が、今までの自分のアイデンティティをより強化する方向でアドバイスをする傾向があるのはそうだよね。自分も経験あるよ。今までの自分のことをよく知っている人にアドバイスを求めたら 石の上にも三年じゃ! 的な事を言われたしなぁ。もちろん一定の正しさもあって、真実の一面をうまく表していると思います。この論文からの気づきとしては、前述した通りアドバイスを与える側の背景に起因する利点と欠点を意識的に理解するよう努めましょうということだね。

3番のポイントは、僕の読解力が甘いのか、前半で指摘しているイシューと、後半で提案しているSolutionがうまく整合していないようにも思うんだが・・・まあ別の内容としてみれば、それぞれうなずけます。
「よおし!自分はかわるんだあーー!!」と気合を入れすぎて、実体験ベースで新しい仕事を知ることなしに、一気にとびこんじゃだめだよ、もっと少しずつでいいから慎重に、ということだよね。そうだね。もちろんはじめの段階では、新しいことを始める事に対しての一歩の勇気が必要だろうけど、それは決して informed riskを取らずに蛮勇でいけばいいんだ、ということではない。
一歩を踏み出す勇気と、段階的に前進するリスク評価のバランスですな。

キャリア転換は僕にとってとてもRelevantなトピックなので、勉強になった。
論文掲載雑誌↓



アマゾンでは売ってなかったけど、楽天ブックスは扱ってるようだ。コレね。知らなかった。