Googleがラジオ広告企業を買収 Google to buy radio ad company

興味深い。ラジオでそんな広告聞いてみたい。面白いね。どんな風になるんだろう。


このホームページにもぺいっと張っているGoogleのコンテンツ連動型広告なんだけどさ、
消費者としても、広告を出す側としても結構いいなと思ってます。

消費者としては、ふつーに垂れ流されている広告は結構自分には無関係のものが多い。
特にTV広告ではさ、広告を選定する基準が視聴者のデモグラフィックなんだよね。
20代、男性、子供ナシ、とか。でもそんな人っていっぱいいるじゃん。
自分にとっては全然興味のないCMが多いのは、そういう媒体選定基準にも一因がある。

一方、広告を出す側としても、これはありがたい。
まったく同じ内容の広告をみてもらうとしても、消費者のその時のマインドセットによって、広告メッセージの内容が受け入れられる可能性・受け入れられる深さは違う。
Receptive Momentってよく言うんだけどさ、例えば地震が最近群発してて怖いなーと思ってる時に防災バッグのCMみたら、地震についてのRelevancyがあがっていない瞬間よりも、受け入れられる可能性が高い。
広告は基本的になにかを説得しようとしているので、聞き手の心理状況はとても気になる。
どうせ高い広告料を支払うのであれば、全然当該商品についてアンテナがたってない時よりも、アンテナが敏感な時に聞いてもらいたい。効率あがりそうだし。

今まではどの番組に広告を出すかは、基本的にデモグラフィックベースでしか決定できなかったけど、
番組のコンテンツと連動して、Receptivenessが高いときに広告を出すタイミングを選べるのはいいね。


Googleとしては、どういう会社にこの広告枠を販売するのがいいんだろう。

一番市場規模が大きそうなのは
1 広告出稿量が高い
かつ
2 Receptive Momentに広告が届く時は、そうでないときに比べて、購入率が上がる程度が高い
とかかなぁ。

じゃあ2 の Receptive Moment時のハネ率が大きいのってなんだろう。
当該商品のカテゴリーとかに対して、全然Involvment がないようなもの、どーでもいいもの、製品をじっくり吟味して選ぶ価値がないと思われているもの? うーん。
キッチン漂白剤とか布団とかかなぁ。Involvmentが低いものってなかなか思いつかないや。
普段は頭の中にEvoked Setとして入ってないけど、よく考えたら買わなきゃとか、
普段は当該製品・サービスのBenefitを別に評価してなかったけど、特定の時に聞いたらすごくAppreciation Levelがあがるとか。地震特集みた直後の防災グッズとか、子供を狙う凶悪犯罪の特集をみたすぐあとの位置特定GPS機能付携帯電話とか、汗が臭いことのいやな体験とかを思い出した直後のデオドラントスプレーとか、歯周病とかの特集をみたあとの薬用歯磨き粉とかの 恐怖・不快 → 購入意向向上タイプ。
Awarenessがあるひとの中で、購入意向をあげるってことね。

次に市場規模が大きそうなのは
1 広告出稿量は小さい
けど
2 ターゲット層に効果的にリーチできるメディアを使いたい会社
例えば特定のアーティストがすきで、その人のコンサートは興味あるけど、そのコンサートがあるって事を知らないともったいないじゃん。
だから、例えばラジオでミスチルの音楽を放送→そのあとにミスチルのライブの広告、とか。
これは全ターゲットの中で、Awarenessがある人の割合をあげつつ、Awarenessがある人の中で購入意向をあげる、というダブル効果ね。


Googleおもしろいな、やっぱ。
このままTVにも進出できたりしてね。例えば笑っていいともの番組コンテンツを自動で分析して、
その曜日のゲストがでている映画とかの広告を自動で出したり、
あるある大辞典でダイエットの特集をしたら、寒天とかマクロビオティックとかフィットネスクラブとかのCMが自動ではいるとか、
どんな広告世界が訪れるか想像しただけで楽しそう!

噂によればオフィスも快適で、楽しいらしいじゃないですか。
遊びに行きたいです。
http://www.rikunabi2007.com/RN/cgi-bin/KDBG00200.cgi?SEDAI_CD=07&KOKYAKU_ID=1989268001&MAGIC=
by マーケターKuniのアンテナ