マーケティング・サイエンス研究会

明日の18:30から東大でマーケティング・サイエンス研究会が行われます。
興味がある方、一緒に行きましょう。
マーケティング・サイエンス研究会(通称「東大マーケティング・ワークショッ
プ」)は、日本マーケティング・サイエンス学会(JIMS)
http://www2.econ.osaka-u.ac.jp/~nakajima/jims/
の「消費者・市場反応の科学的研究部会」とのジョイントで、1〜2ヶ月に1回の
頻度で会合を開いてます。幹事はGBRCフェローの阿部誠助教授で、今回からGBRC
ニューズレターでも開催のお知らせをすることになりました。 

[日 時] 2003年10月16日(木曜日) 18:30 〜 20:30
[テーマ] 「広告の販売効果への新しい手法:KM2O-ランジュバン方程式論 〜従
来型回帰分析を超えて〜」
[報告者] 日高徹司氏 (博報堂
[場 所] 東京大学経済学部新棟12階 第3共同研究室
 地図:http://www.e.u-tokyo.ac.jp/cirje/about/access/campusj.html

[概 要]  広告、価格などのマーケティング活動と販売の間の関係を明らかに
する努力が長年にわたって繰り広げられている。特に1960年〜1970年代
には「コイク型残存効果モデル」という回帰分析手法の研究が盛んに行われ、今
日でも実務家にとって主要な解析手法として活用されている。しかし、このよう
な手法は残存効果などについてモデル解析上の仮定を置き、時期ごとに異なる可
能性のある広告効果も一定とみなすなど、様々な理論上・実務上の限界がある。
現在主流となっているエコノメトリックスモデルも、基本はこのような回帰分析
を前提にしており、企業のマネージャーが意思決定の基準とするには十分なもの
とは言えない。意思決定のための信頼できる分析としては、より高次の「客観
性」「妥当性」そして現実への示唆力が必要と思われる。この論文では、トップ
の意思決定に役立つだけの水準を目指し、「KM2O-ランジュヴァン方程式論」と
いう新しい解析手法を紹介し、従来の回帰分析と今回導入した手法による解析と
の予測精度の比較を試みる。さらに解析結果を用いてシミュレーションを行い、
マネージャーの意思決定に役立つための、広告・価格と販売のダイナミクスの理
解を目指す。